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研究科の特色

本研究科は、生物の持つ、省資源、省エネルギー、環境調和、人間との親和性等の優れた構造や機能を解明し、それを工学的に実現し応用することのできる技術者や研究者の育成を目標としています。
その目標を達成するために、博士前期課程は、生体の持つ様々な優れた機能を工学的に応用することで社会的ニーズの高い問題の解決を目指す「生体機能応用工学専攻」と、知能-身体-環境という複雑なシステムの中で最適・快適な社会を構築することのできる能力を養う「人間知能システム工学専攻」から構成されています。また、博士後期課程では、「生命体工学専攻」一専攻とすることで分野横断型教育とグローバル化教育を強化・推進し、研究・技術分野の動向を常に意識して革新的成果の実現を図る人材を養成します。
このように、本研究科では、社会と連携して社会のニーズに応えることにより、現代社会の諸問題を解決し、自然との持続的な調和に貢献できるグローバル人材を養成します。

教育上の特色

本研究科では、生物の優れた構造や機能を工学的に応用することによって、従来の機械・電子・化学・情報工学や生命科学などの学問領域に、新しい学問分野を開拓します。具体的には、以下に示すような能力の習得を目指して教育を実践しています。

  • 生命体工学分野における技術者として高度な専門知識を身につけ、社会で担うべき役割を認識する。
  • 生命体工学における各専門分野が社会に果たす役割を理解する。
  • 課題を論理的に分析し解決する力を修得する。
  • 新技術等を提案・公表するために必要なプレゼンテーション力を修得する。
  • 論理的思考に基づいた的確なコミュニケーション力を身につける。
  • 専門的な課題に対して、解決に向けた計画の立案や実施等を自律的にあるいは共同で行える。

教育研究内容

生物は、物質・エネルギー変換を行うとともに、運動神経を自己制御して動きます。これを理解するには、これまでの分子・細胞レベルの生命科学に加え、生命体の構造、物質変換、エネルギー変換、感覚、運動、制御、情報処理機能などの体系的な研究が必要です。生命体工学研究科では、これらの機能を統合されたシステムとして理解し、工学的に実現する知識と技術を習得させることを目的としています。