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国立大学法人九州工業大学社会ロボット具現化センター

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JST「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム シナリオ創出フェーズ」-人とシステムの協働による海岸清掃共創シナリオの構築- 採択(2021.10.6)

JST「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム シナリオ創出フェーズ」に林 英治 教授(九州工業大学社会ロボット具現化センター、センター長)が代表となって申請した研究開発課題が採択されました。


国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
社会技術研究開発センター(RISTEX)
戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)
「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム シナリオ創出フェーズ」

課題名「人とシステムの協働による海岸清掃共創シナリオの構築」
代表 九州工業大学 社会ロボット具現化センター 林英治 教授
協働実施者 九州大学大学院工学研究院環境社会部門 清野聡子 准教授


【解決すべき社会課題・ボトルネック】
近年、海洋プラスチックによる海洋・海岸汚染は地球規模で広がり、海岸の景観のみならず、生態系にも甚大な被害をもたらしている。特に、海岸周辺、離島では少子高齢化による人員、人の手では収集することができない海ごみの問題は、慣れ親しんだ海洋・海岸を一変させる。このような状況が進む中、海岸・離島の地域ニーズやコミュニティをひとくくりにすることは難しいのが現状である。漂着ごみの認識、収集、そして、運営を人と共にあるAIテクノロジーを利用し、人とシステムが協働し、テクノロジーとコミュティが織りなす人材育成とともに、海ごみ問題の新たな解決方法を産み出す共創モデルが求められている。

【提案の概要(活用する技術シーズと解決するための手法含む)】
海ごみ問題に関する環境、工学、地域社会の融合を目指しBC-ROBOP海岸工学会を設立し、AI、自律性、労務・人の代替として最重要な産業用ロボットの技術(省力化技術)や人材育成の開発シーズを利用した清掃労務の低減、人材育成がもたらす海洋・海岸環境維持や保全、人と技術が協働するコミュニティによる共創モデルと他地域への展開に向けたシナリオの礎を構築する。

【可能性試験の実施計画】
福岡県宗像市・北九州市・世界遺産の海岸地域における可能性試験では、自律運搬ロボット(UGV)を基幹とする海ごみ運搬とデータ処理をクラウド・エッジシステムにリンクし、地域の海岸清掃に関わる多様な社会環境・活動パターンに応じたコミュニティごとに利活用できるシステム構築を行う。そして、このシステムによって、地域社会の多様なステークホルダーによる未来共創を可能にする人的資源をつなぐコミュニティの形成(人とテクノロジーとの協働・定着)が実現するよう、協議・調整を進める。

詳細資料(pdf1, pdf2