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生体機能応用工学専攻(博士前期課程1年)

吉田 蒼馬(春山研究室)


 私が所属する研究室では、大気と水の元素循環を実現するための多様な化学技術を研究しています。その中で私は、水と窒素からアンモニアを合成する相界面反応の研究を行っています。アンモニアは肥料・脱硝還元剤・合成繊維などに用いられ、近年では燃料としての水素のキャリア分子としても注目される重要化合物です。大気中に78%含まれる窒素と水でアンモニアを合成する方法を実用化し、エネルギー負荷低減と低炭素化を実現する研究は遣り甲斐があります。本専攻の院生の出身学科は、化学系・生命系・電気系など多様であり高専出身者が多いことも特徴です。そのため知識・得意分野が異なる院生同士で教え、高め合う環境と雰囲気があります。それが研究へのアプローチの多面性を生み、成果を高めています。学習面では、「循環可能化学コース」があります。これは循環可能性を実現する複数の講義と実習で構成されます。実習を行う「コラボレーションストーミング」では、他研究室が行っている元素循環の化学技術に触れることができ、それぞれの研究に対する理解を深め、自分の研究へのモチベーションも高めることができます。以前に、研究成果を学術論文にまとめましたが、先生からの論理的かつ懇切な指導により、自分の能力が引き出されたような気がしました。工学人・研究者としてのスキルを高めることができる環境と体制が揃っている。それが、私が学ぶ生命体工学研究科です。

生命体工学専攻(博士後期課程1年)

山﨑 駆(柴田研究室)


 私は柴田研究室で、福祉分野におけるヒトとロボットのインタラクションという大きな課題を探求するために、着衣介助ロボットや生産支援ロボットシステムなどに焦点を当てた研究を行っています。ヒトは「個性」というものを持っており、ヒトと触れ合うロボットも当然それぞれの「個性」に適合していく必要があります。個性をどのように理解してロボットに応用するか、超難問です。
 元々は飯塚キャンパスで情報工学を専攻しており、学部生の頃は全く勉強せずにいた自分ですが、ふとした時にこれじゃダメだと思い、環境を変えるために若松キャンパスに進学する決意をしました。これは私の人生にとって最高の選択で、大学院に入って5ヶ月後には学会発表をしていました。そして修士2年生になると、「もっと地域の方々の役に立つこともしたい!」という思いから、北九州学術研究都市にあるスマートライフケア共創工房で学生団体「すぐ創る課」を結成しました。今や北九州学術研究都市で欠かせない団体です。
 最初の話に戻りますが、ヒトはそれぞれ「個性」があります。この「個性」を最大限に発揮できる環境が整っている場所が北九州学術研究都市であり九工大若松キャンパスです。

生体機能応用工学専攻(2022年度修了)

長内 裕樹(就職先:株式会社ジャパンセミコンダクター)


 私はグリーンテクノロジー講座でメカトロニクス研究室(本田研究室)に所属してギターの演奏を補助する機器の開発を行っていました。左手の動作をロボットにさせ右手は自ら演奏することで、より演奏の実感を得ながら、合奏を可能とする機器の開発を行いました。この機器の開発・制作を通して、メカトロニクスシステムを学びました。その際に産業界で実際に使われている制御装置に触れてシステムの制御を行いました。もともと、主に電気系の研究をしていましたが、同級生には情報系、機械系の学生がおり、メカトロニクスを学ぶうえでの様々な分野の知識を共有することができました。また、私が在籍した研究室では、客員教授の指導の下、研究が行えるため、大学での研究で学べる事はもちろんのこと、より実践的な研究を行うことができます。これらの経験は就職先でも生かすことができる経験であると思います。こういった経験をしてみたいは、ぜひ皆さんも本研究科へ進学し、生命体工学を学んでみませんか。

人間知能システム工学専攻(2022年度修了)

眞鍋 太我(就職先:株式会社YE DIGITAL)


 学部は電子情報工学科(飯塚キャンパス)出身で、AI・ロボットの分野により強い生命体工学研究科に興味を持ち、学部4年から修士課程まで立野研究室に所属していました。生命体では様々なチャレンジをすることができました。授業面ではAIセミナー・ROS演習でのグループ開発授業で、優秀な学生に大いに刺激を受けながら、AI・ロボットのチーム開発経験を積むことができました。研究室では、長期インターンシップに笑顔で送り出して頂き、ニューラルネットワークに関する研究では、学会発表に至るまで丁寧に研究指導をして頂きました。また生命体は留学生が多く、授業のティーチングアシスタントでは、留学生に英語で質問に答えるようなことも多々ありました。私の就職先では、AI技術を活用したシステムで、社会課題を解決しており、生命体の授業・研究で得たAI・ロボット技術とチャレンジ精神を活かすことができると思い志望しました。就職後はAIを用いた新しいサービスを生み出していきたいです。